本記事では、2階の間取りをどう考えるかについて解説しています。
新築住宅を建てる上で、間取りは今後の生活の快適度を左右する重要なポイントです。
そのためどうすれば自身のライフスタイルに合う間取りが実現するのかを、じっくり考える必要があります。
特に2階の間取りには悩まされることが多くなるでしょう。
立地条件に合わせてリビングをどう配置するか、水回りは1階にすべきか2階にすべきかなど、わからないことが多いです。
今回は2階部分の間取りの考え方や、後悔しないポイントについて詳しく解説しています。
2階の間取りはどうする?間取りを考える上で大切なポイント
それでは早速、2階の間取りを考える上でのポイントについて説明していきます。
・リビングをどこに造るのか
・水回りは2階にも造るのか
・吹き抜けを造るのか
・ランドリースペースを造るのか
・階段の位置はどこにするか
・生活動線はどうなるか
・老後の生活は不便ではないか
・プライバシーは守られているか
上記の8点について、以下に解説します。
リビングをどこに造るのか
リビングをどこに造るのかは、非常に重要なポイントです。
家族が集まり、食事をしたりテレビを観て談笑する憩いの場を1階にするのか2階にするのかで、快適度が大きく左右される場合があるからです。
陽当りの悪い立地であれば、1階にリビングがあると暗い印象になることもあるため、2階をリビングにすることで陽当りを確保しやすくなります。
反面、2階をリビングにして1階に居室を集中させることで、間取りによっては家族が2階に集まりにくく各部屋からあまり出て来なくなる可能性もあるため、リビングから出るバルコニーを広く取ってみたり、カウンターキッチンを採用して家族の憩いの場として機能しやすく、集まりたくなるようなリビングを造る必要があるでしょう。
家の中心となるリビングをどこに造るかは重要なポイントといえます。
水回りは2階にも造るのか
水回りを1階と2階の両方に造るのかどうかも大事なポイントの一つです。
1世帯住宅の場合はお風呂とキッチンは基本的に1つで十分ですが、トイレと洗面台となれば話は変わります。
まず、トイレは1階と2階の両方に設置すべきです。
洗面台についても、元々ある1台と居室間の廊下を一部広く取って洗面台を1つ追加することをおすすめします。
朝の忙しい時間帯に、トイレと洗面台が1つずつしかないとストレスを感じる局面も多くなるでしょう。
家族構成が多くなれば尚の事です。
後から設置するのは大変で、費用も高くついてしまうことがほとんどです。
そのため可能であれば設計段階で、水回りは1階と2階の両方に造るべきといえます。
吹き抜けを造るのか
吹き抜けを造るのかどうかも悩むポイントといえるでしょう。
吹き抜けは本来居室などのスペースとして取れる部分をあえて空洞化することで、広々とした空間を確保して解放感を演出します。
陽当りの確保もしやすいため非常におすすめです。
吹き抜けは基本的に延床面積には含まれないのですが、渡り廊下を設置したり収納棚を設けたりした場合、延床面積に含まれることがあるため注意が必要です。
また延床面積には含まれなくても、ハウスメーカーが建築代金を計算する「建築面積」には延床面積も含まれていることがありますので、確認が必要です。
さらに吹き抜けのデメリットとして、構造上の強度を保つ上でバランスが取りにくくなる場合があることと、掃除がしにくいという点が挙げられます。
非常に魅力的な吹き抜けですが、デメリットも考慮した上で判断しましょう。
ランドリースペースを造るのか
ランドリースペースとは、洗濯家事をするためのスペースです。
あまり馴染みがないかもしれませんが、最近は導入する方も増えてきています。
洗濯に関する家事に特化したスぺースを確保することで、効率的に家事を行えることがランドリースペースのメリットです。
ランドリースペースを設けることで、雨などに影響されずに部屋干しをすることも可能です。
また、近隣に車の交通量が多い立地の場合、排気ガスで洗濯物が汚れることに悩みますが、ランドリースペースはそのような問題も解決できます。
通常洗濯物を取り込んだ場合には、速やかにたたんで収納していかないといつまでも部屋が片付きませんが、ランドリースペースでは洗濯物をためておいて、空いた時間に少しずつ収納していっても良いです。
広さの目安は2帖から4帖です。
例えば4人家族であれば、2帖あれば有効な広さとなるでしょう。
ランドリースペースを造ることは、日々の洗濯をストレスなく行うためのポイントといえます。
間取りに余裕があれば、導入する価値は十分にあるでしょう。
階段の位置はどこにするか
階段の位置をどこにするかで、家全体の間取りに大きく影響するため非常に重要なポイントといえます。
まず一番に悩むことが多いのは、リビング階段にするか否かです。
リビングを通ってしか2階へ行けないため、子供と確実に顔を合わせることができます。
コミュニケーションを取りやすいという理由から導入される方も多いです。
反面、子供が思春期の場合には、リビング階段がデメリットとなる場合もあるでしょう。
コミュニケーションの取りやすさが子供にとってストレスとなることもあるため、よく相談して決める必要があります。
また、リビング階段の場合は間取りによっては冷暖房効率が悪くなることもあります。
逆に、廊下に階段を設置する場合では家族と顔を合わさずに2階に上がれます。
冷暖房効率などの心配はあまりありませんが、顔を合わすきっかけが作りにくいのも考えものです。
家族のコミュニケーションのバランスを間取りで実現できるように、しっかり打合せを重ねて決めていくようにしましょう。
それほどに階段の位置は重要です。
生活動線はどうなるか
生活動線は、イコール住まいの快適性です。
家の中心であるLDKを中心に生活動線を設計することが基本となるでしょう。
例えば玄関からキッチンまでの距離はなるべく短く取ることで、日々の買い物から帰って来た際のストレスを感じにくく、その経由ポイントにパントリー収納があれば尚良しです。
また、最近最も良く取り入れられ話題となっているのは「回遊動線」です。
家の中で行き止まりを作らない間取り設計のことで、家の中を往復せずに回遊できることで移動距離を減らすことができるため、優れた生活動線が実現します。
生活動線は日々の生活に直結する重要なポイントのため、しっかりと考えて設計しましょう。
老後の生活は不便ではないか
一生もののマイホームと考えれば、老後の生活に不便がないように間取り設計を行うこともポイントです。
老後はワンフロアで完結できるマンションに引っ越す方もおられますが、老後も意識した間取りを設計しておくことで、引っ越しを考えずに快適な暮らしを継続できる可能性もあります。
例えば、
・階段を予め緩やかな傾斜で設計する。
・極力段差を無くしバリアフリー設計を基本とする。
・1階部分にリビング・居室・水回りを確保しておき、将来2階へ移動しなくとも生活が完結できるように間取り設計する。
老後の生活に不便を感じることなく生活をするためには、老後を意識した間取り設計は重要なポイントです。
プライバシーは守られているか
プライバシーを確保することも、間取りを考える上で重要なポイントです。
プライバシーが守られることで安心感を得ることができます。
例えば最近では、洗濯物が外から見えないようにバルコニーに目隠しフェンスを設置する住宅が増えています。
陽当りを確保しつつ外からの目隠しを行い、外観のデザインにも一役買うことができるため人気です。
せっかくのマイホームですから、末永く暮らせるようなプライバシー性の高い間取りを意識しましょう。
固定観念に囚われない2階の間取り例
間取り設計にはセオリーがつきものですが、そういった固定観念に囚われない自由な発想を取り入れることで、快適な間取りになることもあります。
・廊下をワークスペースにする
・子供が思い切り遊べるスペースにする
以下に解説します。
廊下をワークスペースにする
廊下をワークスペースにする方法があります。
例えば廊下の壁際に沿ってカウンターデスクを設けたり、ベンチを設置したりなどです。
予め廊下を広めに設計しておくことで、さらに使い勝手の良いワークスペースとなるでしょう。
廊下を有効活用することで家全体を無駄なく使用できるため、ワークスペースはおすすめです。
子供が思い切り遊べるスペースにする
子供が思いっきり遊べるスペースを大胆に設計することも一つのポイントです。
特に子供が小さいうちは、家の中でもたくさんの思い出が作れるためおすすめです。
例えば、小さな吹き抜けスぺースを造り、ボルダリングで1階から2階へ上がれるように設計してみるのも面白いでしょう。
リビングの天井部の梁をあえてむき出しにして、ブランコを設置するのも良いです。
思い切って2階の廊下スペースから1階のリビングへダイレクトに降りられるすべり台を造ってみるのはいかがでしょうか?
子供が思いっきり遊べるスペースを造ることで、親にとっても楽しめる家になるでしょう。
2階の間取りのアイデアは実績のある施工会社に相談
2階の間取りアイデアは土地の広さや形によって無限にありますが、良い間取りアイデアには施工実績が付き物です。
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まとめ
ここまで、2階の間取りをどう考えるかについてや、間取りのポイントを紹介させていただきました。
本記事をまとめると、以下の通りです。
・2階の間取り設計は、リビングや水回りの位置を始め重要なポイントがたくさんある。
・長く快適に生活する秘訣は、プライバシー性と老後を意識した間取り設計。 ・廊下にワークスペースを設けると、家全体を機能的に有効活用できる。 |
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