本記事では、マイホームを購入する平均年齢について解説しています。
結婚や出産などをきっかけに考えるようになるマイホーム。
広いリビングやガーデニングができる庭など、夢が膨らみます。
「マイホームは欲しいと思った時が買い時」とも言われますが、実際にマイホームを購入している方の平均年齢は何歳ぐらいなのでしょうか?
また、その平均年収はいくらほどあるのか、疑問点も多いです。
今回は、自分がマイホームを購入できる年齢と年収なのかどうかについてや、マイホーム購入のタイミングについても詳しく解説しています。
マイホームを購入する平均年齢や年収
はじめに、マイホーム購入層の平均年齢や年収について、国土交通省住宅局が定める「令和2年度住宅市場動向調査報告書」を基に解説します。
・マイホーム購入者の平均年齢
・マイホーム購入者の平均年収
ご自身と比較して、一つの目安にしていただければと存じます。
マイホーム購入者の平均年齢
新築住宅購入の世帯主の年齢で最も多いのは30代です。
その割合は全体の45.8%を占めます。次に多いのは40歳代で21.4%、30歳以下は13.1%、50歳代および60歳代は同じ9.9%となっています。
2番目に多い40歳代の2倍以上で、全体の半分近くが30代ということになります。
日本の全国平均初婚年齢は年々上がっており、男性に至っては31.2歳(令和元年時点)です。
結婚が購入の一つのきっかけとなるマイホーム。
その購入層と初婚平均年齢が比例していることがわかる結果となっています。
また、一般的に30代は職業上のキャリアの方向性も定まって行くことが多い点も、マイホームの購入者層として最も多くなる要因といえます。
マイホーム購入者の平均年収
全国におけるマイホーム購入者全体の平均年収は738万円となっています。
その中で最も多いのは400万円から600万円未満で、全体の26.1%を占めます。次に多いのが600万円~800万円未満で24.6%、400万円は11.2%で、801万円以上が残りの割合という内訳です。
令和2年度の給与所得者の平均年収は433万円(男女、正規非正規含む)であることから、こちらもマイホーム購入者の最も多い割合と比例する結果となっています。
一昔前のマイホーム購入は現在よりも住宅ローンの金利が高く、自己資金が必要なケースも多かったことから敷居が高いものでした。
現在では逆に史上空前の低金利時代と呼ばれ、自己資金が無くても諸費用込みで借入れができる住宅ローンがデフォルトになってきていることから、マイホームは非常に手が届きやすいものとなっています。
そのため、マイホーム購入者の平均年収が全国の平均年収とリンクするのも納得の結果といえます。
マイホーム購入のタイミングは?
ここまでの解説の通り、現代のマイホームは非常に手の届きやすいものとなっていますが、実際の購入タイミングはいつなのでしょうか?
結婚や子供などの生活環境が変化したタイミング
・子供が親元を離れたタイミング
・頭金が貯まったタイミング
ここでは以上の3つについて、以下に詳しく解説します。
結婚や子供などの生活環境が変化したタイミング
前述のように、結婚や出産により新しい家族が増えたことによって、生活環境が変わることがマイホーム購入の大きなタイミングとなります。
結婚という大きな節目により将来の家族計画を考えたときに、資産形成の意味も含めて、マイホーム計画は必ず一度は議論となることでしょう。
さらに結婚後子供が生まれた際にも、現実的な部屋の手狭感の解消や生活レベルの向上を図るためにマイホーム購入を計画します。
他にも子供が小学校に上がるタイミングで評判の良い学校区へ移るためや、親が高齢により同居を検討する場合などもマイホーム購入のきっかけとなります。
生活環境の変化とマイホームの購入は密接に関係していると言えるでしょう。
子供が親元を離れたタイミング
親元から離れるタイミングもマイホーム購入のきっかけとなります。
結婚し子供がいる家族でも、夫婦どちらかの実家に同居しているパターンも珍しくありません。
例えば夫婦共働きのため、子供が小さい間の世話を親に見てもらう必要があり、近くに住むぐらいなら同居をしたほうが家賃もかからず良い場合や、年齢が若く収入や職が安定するまでは親元で暮らす場合など様々なケースがあります。
親元を離れるタイミングは、かねてより親元とは別々で暮らすことを望んでいた人にとっては、その目的が達成できる状況になったことを意味しています。
そのため親元を離れるタイミングは、同時にマイホーム購入のタイミングとなる場合もあります。
頭金が貯まったタイミング
頭金が貯まったタイミングもマイホーム購入のきっかけになります。
マイホーム購入の際に多くの人が利用する住宅ローン。
低金利で長期の支払い計画を組めることから、家賃の延長として考えることができる優れた資金調達方法ですが、一方で懸念もあります。
フルローン、つまりマイホームの価格と購入にかかる諸経費の全てを借入れすることも可能にするのが住宅ローンです。
ただし、フルローンにすることにより予定していた月々の支払いをオーバーすることもあります。
例えばマイホーム購入を検討し、自身の理想とするマイホームの予算総額と支払っていける月々の返済額を逆算した結果、必要な頭金の金額を割り出します。
理想を叶えるための頭金がわかれば、明確な目標となるでしょう。
計画的に資金計画を行うことにより、頭金が貯まった時がマイホーム購入のタイミングとなります。
年齢が若い時にマイホームを購入する3つのメリット
マイホームを購入するならば早いうちに、と周りに言われることはないでしょうか?
ここでは住宅ローンを組むことを前提として、年齢が若い時にマイホームを購入することのメリットについてご紹介します。
・メリット1.住宅ローンが長期で組める
・メリット2.一定の社会的信用が得られる
・メリット3.家賃を払い続ける必要がなくなる。
上記の3つについて、以下に解説します。
メリット1.住宅ローンが長期で組める
若い時であれば、住宅ローンを長期に組めることはメリットの一つです。住宅ローンは長期で取り組むことが多く、35年ローンといった期間が一般的です。
多くの金融機関は住宅ローンの完済年齢を80歳と定めている場合が多いため、年齢によっては35年の住宅ローンが組めないこともあります。
返済期間が短くなることは良いことのように感じますが、借入額が同じ場合、返済期間が短くなると同時に月々の返済額が増えることを意味します。
そのため、返済計画に問題が生じてしまうこともあります。
また、35年ローン以外にも50年ローンが取り組める金融機関もあり、50年ローンをごく一般的な返済方法として推奨している地域もあります。
このことからも、年齢が若い時にマイホームを購入することは、住宅ローンの返済計画の選択肢が増えるという意味でメリットといえるでしょう。
メリット2.若くして一定の社会的信用が得られる
若くして社会的信用を得られることもメリットの一つです。
マイホームとは持ち家であり、資産を所有することを意味します。そのため、若い時に資産を得ることで一定の社会的信用を得られます。
住宅ローンで購入した場合であっても、金融機関の審査を通過して融資を得ているわけですから、ある意味お墨付きをもらっているともいえます。
また、住宅ローンを遅滞なく支払い続けることにより個人信用情報にもその履歴が記載されます。
クレジットカードなどを所有する際に各カード会社の審査がありますが、住宅ローンの順調な返済履歴があることで信用に繋がり、審査が通りやすくなることもあります。
逆に住宅ローンを始め、何も借入れをしていない場合に個人信用情報は真っ白となるため、かえってクレジットカードの審査に通らない場合もあります。
仕事上の商談の際には雑談で、家を所有しているというだけでも一定の信用を得やすく商談がスムーズに進むこともあるかもしれません。
上記のように一定の社会的信用を得られることは、若い時にマイホームを購入するメリットです。
メリット3.家賃を払い続ける必要がなくなる
マイホームを購入することで、家賃を払う必要がなくなることもメリットといえます。
仮にマイホームを購入しない場合でも、どこかの家には住む必要があります。
親元に住んでいる場合でも遅かれ早かれ離れるのが一般的です。
家族構成が多い場合には広い間取りが必要になるため、広さや立地に応じた家賃を支払っていかなければなりません。
例えば家賃10万円を毎月払っていく場合、10年住めば家賃の総額は1,200万円にものぼります。
同じく住宅ローンを月々10万円の返済額で組んだ場合、金利があるため単純に1,200万円の元金減とはなりませんが、少なくとも10年分の支払いを済ませることができます。
このことからも、若い時にマイホームを購入することで家賃を払い続ける必要がなくなることは大きなメリットでしょう。
年齢が高齢になると住宅ローンが組めないこともある
高齢になると住宅ローンが組めない場合があります。
金融機関による住宅ローンの審査には様々な要件があり、多角的に融資の合否を判断します。
その中でも年齢は、審査の合否判断の一つとなります。
金融機関は住宅ローンの完済年齢を80歳と定めていることから、逆算で35年の支払期間を下回る場合、月々の支払いを多くする必要があるため審査のハードルが上がります。
また、住宅ローンには団体信用生命保険という保険が付帯します。
基本的に団体信用生命保険の審査に通らない場合も、住宅ローンの取り組みは不可となります。
高齢になると病気などのリスク上がるため、保険に通らない可能性があります。
フラット35は団体信用生命保険の加入義務はなく、病気などがある場合には保険に加入しない方法もありますが、長期で取り組むローンのため、万が一の保険には対応しておきたいものです。
尚、通常の住宅ローンに付帯する必須加入の団体信用生命保険においては、審査基準を緩く設定している「ワイド団信」なる商品を提供している金融機関もあります。
そのため病気があっても保険が適用できる場合がありますが、適用金利が割高になるなどのデメリットもあります。
高齢になると上記のような理由により住宅ローンが組めない場合がありますので、高齢で住宅ローンを組む場合には注意が必要です。
マイホームの購入に年齢は関係ない
マイホームを購入している平均年齢は前述の通りですが、基本的にマイホームを購入するのに年齢は関係ありません。
つまりマイホームは欲しいと思ったときに購入すればいいので、それが何歳であっても良いということです。
ただし、住宅ローンの審査に年齢が影響してくる場合はありますので、その点は年頭に置いておく必要があります。
とは言え、マイホームを購入するタイミングは人それぞれです。
きっかけ次第で早く購入することもあれば、高齢になって購入することもあります。
マイホームを購入したい方は、年齢は関係なく積極的に検討していきましょう。
まとめ
ここまで、マイホーム購入の平均年齢や、若い時に家を建てるメリットについて紹介させていただきました。
本記事をまとめると、以下の通りです。
・マイホーム購入の年齢層で最も多いのは30代で、全体の45.8%です。
・マイホーム購入のタイミング結婚や出産、親元を離れる時などが一般的。 ・マイホームを若い時に購入することで、多くのメリットを得られる。 ・マイホームの購入に年齢は関係なく、購入に至るタイミングや年齢は人それぞれ。 ・高齢で住宅ローンを組む場合は若い時に比べて審査に通りにくい場合があるため注意。 |
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